部下の叱り方のコツとトラブル時の部下育成の体験談

こんにちは。柳沼佐千子です。

部下の叱り方に悩んでいませんか? 部下を育てるには、褒めるだけではうまくいかないですよね。
でも、叱ると、すぐに辞めてしまう。社員が辞めてしまう怖さから、叱ることもできないし、
育たなくて、もう手も足も出ない状態の管理職の方も多いことでしょう。

 

今回は、部下育成に悩んでいる方へ、
部下を叱るためのコツをお伝えしますね。

部下育成の課題と効果的な指導の仕方のコツ

部下がミスした時の叱り方のコツ

部下を叱るコツ

部下を叱るときは、感情的にならないことです。

ポイントは、
今回のトラブルになった点を教えることです。
理想のあるべき姿なら、どうすべきだったのかを説明することです。

上司のあなたにとっては、部下が頼りなくみえるかもしれませんが、
部下は大人なんです。次への改善点を伝えるだけでいいんですね。

なので、部下がミスをしても、頭ごなしに感情的に怒鳴ったりする必要はないです。
威嚇することもありません。

これができていない上司が、パワハラやモラハラと部下から
言われてしまう原因につながっているかもしれません。

人は、叱られているときにも、
目に見えないエネルギーを感じ取って判断しています。
なので、同じ言葉を言っても、
モラハラ、セクハラ、パワハラと言われる人もいれば、
そうでないこともあります。

これは、明確に潜在意識から発しているエネルギーを感じ取っているからです。

穏やかに冷静に話しているつもりでも、
心底に、攻撃や批判、上から目線などの、エネルギーがあれば、
相手は見破ります

潜在意識のレベルからの視点で説明するなら、
そもそも、それを上司のあなたが持っているから、
部下が不快な問題を次々起こすとも言えます。

イジメる人ととイジメられる人のエネルギーは同じです。

では、ここから、実際の体験談をお話しますね!

部下からのパワハラを受けたときの上司の対応法

部下を育てた叱り方の体験談

部下を叱る体験談

わたしの亡くなった父は、40年以上保険営業の仕事をしていました。
地元にたくさんのなじみのお客様が、亡くなった今もいます。

その契約を引き継いだ私は、
本を出版したり、自分で起業した研修講師の仕事をしています。
そこで、父の保険顧客を別の若手の営業の男性に任せています。

その男性は、30代の人で、とてもさわやかなN君。

人当たり上手でルックスも印象が良く、周りの人から好かれる人です。
わたしもとてもいいなと思っています。

父が体調悪かったときも、一緒にお客様のところをまわってくれていました。

そんな彼。わたしにとっては、部下のような存在ですね。
わたしは、保険の仕事を父のもとで、子供のころから一緒に見てきました。
ビジネスのことやお客様とのこと、保険の内容もよくわかっています。

さらに、
現在は企業研修の講師で、営業や接客を教える専門家です。

お客様から苦情の電話が来た

携帯電話がなりました。父の30年以上の顧客の60歳代の男性のお客様です。

Aさん「柳沼さん、保険でお世話になってるAだけど。」
わたし「Aさん、こんにちは!お世話になっております!!」

Aさん「あのさ、俺さ、今すごく腹立ってんだけど・・・営業のN君いるだろ、
今日、夕方、火災保険で対象になるかどうか電話したんだよ。

そしたら、『今日、その物件、ぼく見に行ってきます』っていったんだよ。」

それなのに、夜7時になっても、何の連絡もないから、
こっちから電話したんだ。そしたら、家にいるんだよ。

Aさん「行ってきたの?」
N君「いや、行ってないです。暗くなっちゃったので、行きませんでした」

『あ、そうなんだ』といって電話切ったんだけどさ、
どうも、腹が立って、俺は納得いかない!!」

わたしは、何をいいたいか瞬時にわかりました。
電話一本しておけばよかったことです。Aさんが怒っているのは、

連絡がなかったことですよね。

お客様に「今日行きます」と言った後に、もしなにかで都合が悪くなったり、
暗くなってしまって、今日はダメだなと判断したなら、

電話一本すればよかったんです。

「さっき、行くと言ったのですが、○○になってしまったので、
今日は辞めて、明後日の月曜日に、行こうと思います。
来週まで少々お待ちいただいてもよろしいですか」とお伝えすれば、

こんなに怒られることもなかったはずです。

..........................

わたし「電話して、お伝えすればよかったことですよね」
Aさん「柳沼さんのお父さんは、絶対、約束守ったぞ。言ったことは全部ちゃんとやったぞ。
それなのに、あんな信用できない、約束を破るヤツに、
保険の仕事任せていいのか?

約束守らない信用できない人が担当するなら、俺は保険辞めるぞ。
柳沼さんからわかるように言ってくれ!!」

わたし「ほんと、約束守ること大事です。信用なくなります。
口で言ったことも、小さなことも約束です。本当に申し訳ありません。
いつもなら彼はちゃんとやるんですけど、どうしちゃったんだろう。

わたし、今からN君に、電話して聞いてみますね」

Aさん「もう、あいつの態度や言い方に腹が立って、収まらない。
俺今から、電話かけて、あいつに怒鳴るぞ」

わたし「はい、お願いします。お客様から直接言っていただくのが、一番いいです」

Aさん「へ? え? いいの? 俺、めちゃくちゃいうぞ!!」

※Aさんは、
「わたしがN君に行って聞かせますから、今回は許してください」
という言葉を待っていたのだと思います。でも、私は今回そうしませんでした。

部下は、実践の場面の中から学び成長していきます。本人が、考える、感じることで、
人格の形成にも影響があり、その結果、ビジネスのキャリアとして構築されていきます。

お客様から電話でめちゃくちゃ怒鳴られたN君

部下の叱り方

そのあと、N君に電話しました。
わたし「Aさんから電話きて、すごく怒ってるよ、、」

クレームの電話がきていることを伝えました。

すると、すぐにN君の電話にAさんから着信が同時にきました。
N君「あ!Aさんから電話!!」

慌てて、わたしからの電話を切りました。

その時は、もう夜の9時。
しばらく待っていると、お客様のAさんから私に電話が来ました。

Aさん「柳沼さん、俺、今、怒鳴ってやったぞ。そしたら、N君今から、行きます、っていうから。
今からタクシーで、現場見に行くことになった」

なんと、
夜の9時すぎ、もう真っ暗です。
今から建物を見に行っても、写真も撮れないでしょう。

N君は、お酒飲んじゃってたんでしょうね。
タクシーで、自宅からお客様の自宅へお迎えに行き、
現場まで行って、二人で場所を確認したそうです。

夜10時半ごろ、わたしにN君から電話が来ました。

信用は、小さな約束を守ることであるという学び

N君「さちこさん、今お客様とタクシーで現場まで行ってきました」

わたし「大丈夫だった?怖かったでしょう」

N君「はい。もう、めちゃくちゃ怖かったですよ。。。
で、タクシー代も自費で払って8000円かかりました。
でも、勉強になりました」

わたし「8000円もかかったんだね。そっか~。
自分で今日やる、って言ったんだから、今日やらなきゃね。

もし、都合が悪くなったり、気が変わったなら、
すぐに電話して、「明日でもいいですか?」って、言えばよかったんだよね。

小さな約束を守ることが信用なんだよ」

N君「怒鳴られて、すごい怖かったー・・・。
あの建物の状況は、
保険で出ないかもしれないです。また怒られるかな。。。(ToT)」

わたし「大丈夫だよ。きちんとやることやって、
筋が通っていれば、ちゃんとわかってくれるよ。

一番相手が怒るのは、誠意のない態度。
約束を守らない、
筋が通ってないことをすることなんだよ」

トラブルから学び、お客様との強いつながりを創る

部下育成

電話一本しなかったことで、
怒鳴られ、夜にタクシーでお客様を迎えに行って、
自費で8000円の出費。

それからは、彼は、わたしにも以前より、
きちんと連絡報告してくれるようになりました。

わたしは、
Aさんに電話しました。

わたし「ありがとうございました。彼は若いから、
このことで、約束を守ることや連絡をきちんとすることの大事さが分かったと思います。Aさんのような人生の先輩から男同士で教えていただいてよかったです。

お客様からの言葉は、いちばん効きます。

失敗したことから学ばせていただいて、これからずっと彼の人生のためにも良かったです。
本当に、今回はありがとうございました。感謝します」

Aさん「もういいいよ!かえってこちらこそ、ありがとう」

部下を信じることの本当の意味

部下の叱り方

大事なお客様に、どうしてそんな電話しない、約束を破ることをしたんだろうと、
お客様からのクレームの電話が上司のあなたにくれば、
イライラしがちです。

でも、そんなときにこそ、
部下を信じることから始まるんです。

私のいう「信じる」とは、
部下が正しいか、間違っているかの視点ではありません

人生に起きる全ての出来事は、
学びのために最高最善にもたらされいるということを信じることです。

 

客観的には、部下が信用を失う行動や言動をしたことは間違いないですね。
なのでまずは、

「お客様からこんな電話があったけど、どうしたの?なにかあった?」

と聴くことから始めます。
100%無条件の愛のもとに、こと出来事をみつめてみてくださいね。

そのとき、部下に対してイライラや責める気持ちのエネルギーが心にある人は、
言葉にしていなくても伝わってしまいます。

それは、上司であるあなたが、
その一連の出来事をもっと宇宙の視点でとらえていないからです。

物事に良い悪いなどの、判断をしないことがカギです。

 

100%愛のものとに、この宇宙や人生には物事が起きます。
しかも、関わる全ての人にとっての共同創造であり、
潜在意識下では同意のもとに物事が起きています。

部下の失敗を目の当たりにして、
もし、イライラして

「あのバカ、能力ない、何度言ってもわからない」などと
部下を責める感情のエネルギーが心にあるなら、

 

それは、上司であるあなたの潜在意識の中に、
トラウマや批判、攻撃のエネルギーが存在しているという証です。

潜在意識のあるデータが、そのままの現実を創りますので、
繰り返し、人生で同じような問題が目の前に起き続けます。

部下の育成は、実は、上司の学びなんですね。
上司の潜在意識の書き換えをする状況だということを
部下が教えてくれているのです。

部下を指導するときは、感情的になってしまいがちな人は、
知らずのうちに
社内で嫌われる上司になっていることでしょう。

部下の指導で、嫌われる上司がやっている5つこと

部下の叱り方、5つのステップ

部下育成の効果

部下の叱り方5つのステップ

1.状況を聴く
2.お客様がどのような視点で起こっているのかを部下に説明する
3.100%の無条件の愛のもとに、やることを指示して見守る
4.お客様にフォローをする
5.部下にどんな学びがあったのかを聴く

叱り方の中には、
上司は、ずっとお客様に対しても、部下に対しても、
愛の気持ち100%で接していることが大事です。

イラつく感情を押さえている状態なら、
本当の意味の相手を愛の視点でみることができていません。

部下の成長を温かく見守りましょう。

すべては、学びであり、
この一連の中で、上司のとしての自分は、何を学んだのか?
を毎回自分の学びの視点で、物事を捉えるようにしましょう。

宇宙の視点(人生の大きな学びの視点)では、
善悪もないし、上下関係もありません。批判や攻撃や排除の気持ちや思考から、
100%の無条件の愛の視点に変えていくことが重要です。

これができてくると
部下は上司のあなたに信頼が厚くなり、
心がつながっている素晴らしい職場が構築されますよ。

褒めることや、指示を伝えることとともに、
部下を否定せずに、自分自身の心を見つめることが大切です。

経営者やリーダー、上司の立ち場の方は
自分の潜在意識の書き換えを常にしていくこと。
部下育成やビジネス成功へのカギなのです。

潜在意識の書き換え期間~現実が変化するまでの時間

今回の上司としての学びの体験談

思い込みが激しい人

お客様からのクレームを受け、
部下とお客様との間で起きた、出来事。
なぜ、わたしのもとで起きたのか。

その中で、私はなにを学んだのかですよね。

100%の無条件の愛のもとに、
人生のすべての出来事が起きていることが受け入れられているということを
確認できたことです。

わたしの潜在意識が書き換わった証拠に、
N君に対して、全くイライラも、責める気持ちもわきませんでした。

お客様からのイライラ、怒りを受けたときも、
対応しながら、心の中でこう思っていました。

「この出来事は、創造主の宇宙の100%の無条件の愛のもとに起きている。だとしたら、
わたしは、何を学ぼうとしているんだろう」

もし、私に関係ないことなら、
わざわざ、私を挟んで物事は起きません。

今回のケースなら、わたしに電話は来ないで、
お客様と部下のやりとりだけで終わったはずです。

すべて終わった後に、わたしに報告の電話がくるくらいでしょう。

こんなことを思いながら、
怒り狂うお客様の声を聴きながらも、
心の中は、感情の波風立たずに、無条件の愛の気持ちを満たしながら、聴いていました。

 

そして、電話を切り、
N君に事情を聴くときも、
無条件の愛のもとに捉えると、この出来事は、彼にとっても必要で起きていてて学びがある。

そう思いながら、丸ごと部下の失敗ともいえる出来事ややり取りを
聴きました。

あとは、創造主(宇宙が)すべてこの共同創造している3者の学びを完璧に創っているので、
それを信頼する。
ここがわかっていると、あとは流れを見守るだけなのです。

.......................

Aさん「昨日はごめんね。
おれは、柳沼さんのお父さんに、ものすごく世話になったんだよ。
昔、すごく困ったことが起きて、ま、女性関係のことなんだけどさ、ハハハ(笑)
あの時、いろいろ相手が悪いことも重なって、どうしようもなくなったとき助けてもらったんだ」

..........................

もう亡くなって今は父は、この世にいません。
でも、お客様の心には、ずっと生きている。

ずっと父の嫌な面ばかりが心いっぱいになっていて、
気に入らなくて、父の良いところがもうわからなくなっていました。

この言葉を聞いたとき、わたしは衝撃を受けました。
父は人生の中で、私の知らないところで、
多くの人のために役立ち生きてきたんだ、ということを知りました。

徳を積んできた父の人生を目の当たりにしました。

「信頼関係」「信用」「約束を守ること」

この出来事から、
父の人生を通して、宇宙からやってきた私へのメッセージだと、
わたしは自分の心で感じました。

このとき、実は、もうひとつ出来事が重なっていました。
取引先の企業が、2回も連続で、10日もの日程を予約し、
間近になってから、一方的に相手の都合で仕事をキャンセルしてきたのです。

相手企業の誠意のない応対も重なっていたときに、
今回の出来事が起きました。

(※これらも私の潜在意識が起こしていると捉えますので、
わたしの潜在意識の書き換えをする材料です)

 

「信頼、信用、約束を守ること」

 

改めて、
父のすばらしさ、生き方、私が父から学んだことに、
感謝と感動で、涙があふれて止まりませんでした。

 

あなたのお父さんは、信頼できる人だった。
いつも約束を守った。

 

部下がなにかトラブルを起こしたとき、
自分自身に問うてみてください。

「この出来事から、自分は何を学んだのか」

上司の潜在意識が書き換わると、
部下や職場もぐんとプラスに良く変わります
よ。

上司が絶対に押さえておきたい部下の育成のコツ

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