上司という管理職になると、部下の育成に戸惑う人も多いはず。
部下の育成で、頭に入れておきたいコツをご紹介しますね!
目次
部下の育成のための準備
始めて上司になり、部下を持つと今までとは違った任務が出てきます。
それが部下の育成です。
部下といっても、学校の先生と生徒=子供のような関係ではなく、
部下の指導や育成といっても、
部下は大人なのです。そこが大きな違いと言えますね。
ですので、すでに考え方や生き方ができている大人に対して、
自分の思い通りに動くとはいえないところが難しさを感じる理由のひとつです。
育ち方も、まちまちです。思った通りにスイスイと学んで身に付けてくれれば、
上司や管理職のストレスは、軽減されるものですが。
部下の能力を引き出すことができて、
のびのびと気持ち良く職場で能力が発揮できる環境があれば、
職場の全員がまとまり、お互いに良いところを認め合いながら、
目標の達成に協力することができるようになります。
さて、部下の育成のために重要なポイントをチェックしていきましょう。
現場で実践するときは、必ず部下との人間関係、いわゆるコミュニケーションが土台であることを忘れないでくださいね。
日々の小さなコミュニケーションがうまくいっている前提で、
実践して効果が見込めるのです。
それでは、ご紹介しますね。
部下のことをよく理解しよう
部下を理解することから始めましょう。相手に興味があることが大事です。
無関心だと、相手のことを理解できませんね。
1.相手の言動を客観的に見る
2.話を聴く
3.会話をする
この3つのステップが必要です。
部下との円滑なコミュニケーションは、社内の人間関係の構築には欠かせません。
職場では、業績に影響するほど重要です。
相手のことに興味を持ち、理解が進むと、相手が能力が発揮できる仕事を割り振りしたり、苦手なところを少しずつ教えていくこともできるようになります。
さらに部下の好みや、大事にしている価値観にも気づけるようになりますね。
そして、部下が上司のことを信頼し、尊敬し、好きになるのは、実は本人は、自分でもおもってもみたことなかった才能を引き出したときなのです。
自分の今まで知らなかった能力に気づけたとき、
本当に人は、嬉しいものなんですよね。
部下の話を聴く「傾聴のスキル」あります
コミュニケーションがうまく取れる人というのは、傾聴が上手な人です。
傾聴には、ポイントがあります。相手が気持ちよく話す聴き方をし、遮らず、否定せず、
相手中心にしっかりと「聴く」ことです。
傾聴はやり方や、テクニックもあって、最初は難しいと思いますが、傾聴は、看護もビジネスでも必須の共通するスキル に詳しくまとめてあるのでお読みください。
上司や管理職によくありがちなのは、傾聴に集中せずに、相手の話を途中で遮って、意見やアドバイスをしてしまうということです。
しかし、それは、「聴いていない状態になります。意見に対して否定するや反対のことを言い返すなどは、嫌われる上司がよくやることです。
上司が聴くスキルがないと、部下は「どうせ否定される」と思い、
話をしなくなるでしょう。聴くができてから、会話が弾むという流れができるのです。
まずは、好印象の態度で、縦に首を振りながら相槌を打ち、笑顔で話を聴きましょう。親身に聴いてもらっていると思うのは、上司の好印象な態度が聴くときには得に重要になります。
部下の成長を視野に入れた目標設定
仕事では、部下の成長を考えて目標を設定しましょう。
その目標は、部下がどのように成長していくかを考えます。
日々コミュニケーションが円滑ならば、相手の話を聴いたり、言動を観察しているので、部下特性に合わせて仕事を与えることができるはずです。
少しずつチャレンジし、成長させていくことが仕事では大事です。それがやりがいや自分の才能を信じる力になっていきます。
仕事では、上司は、部下に対して、
1.得意なこと
2.苦手なこと
この2つを考慮して、仕事を与えることが大事です。
今後の新人が入ってきたときに、先輩として教えられるように、
その職場で求められるスキルを計画的に期間も設定するといいですね。
そして、上司や社長との面談の場で、目標設定の内容や、なにを身に付けてほしいのか、どんな思いでこの目標なのかなど、お互いに合意しながら進めると、部下も前向きに励むことができます。くれぐれも、一方的で命令するようにはしないようにしてくださいね。人は、一方的な目入れが大嫌いなものなのです。
成功する社員の面談の秘訣!社長の好印象で社員の心を惹きつける
部下が成長する仕事を選ぼう
目標があると、部下は頭にそれが入っています。するとその期間に、そこまで身に付けようと日々思いながら業務に励むようになります。
さらに、本人の仕事の未来でやりたいことに合っている仕事だと、やる気も出ますよね。
するとさらに成長がぐんぐん加速します。これも日々の部下との会話で良いコミュニケーションがあるからできることです。
すべて部下の希望通りの仕事にならないこともありますね。
ですが、会社や業務上、とても重要な仕事もあります。そのときは、その部下にそのことを説明することが大切です。
なぜ、その仕事を部下に与えるのか、その理由や会社の業務上の立ち位置などをしっかりと理解してもらうことが、重要です。人は、理由なく、いきなり仕事を振られたり、変更されると、戸惑うからです。その背景を知ることができると、納得して今後に役に立つことがわかり、仕事に迷いなく取り組んでくれるはずです。
褒める、叱る
部下だけではなく、褒められると誰でも嬉しいものです。
承認欲求が満たされます。
自分をわかってくれている、認めらていると、上司に対する信頼感も増します。
すると、さらに仕事に取り組もうとモチベーションも上がるのです。
上司は、叱ることがあるときは、部下にきちんと伝える必要があります。
褒める、叱るは、上司の部下育成の仕事の一つです。
日ごろの様子から、当たり前にできていることを褒めることも忘れずに。
褒めることや叱ることのポイント
① 褒める
- 具体的な出来事を挙げ、そのこととから褒める。
② 叱る
- 事実である出来事を説明する
- まず相手にどうして今回のことが起きたのか?と聞く
- 「ここは改善点で、こうしてほしい」というアドバイスを具体的に話す。
叱るとは、怒鳴ることではありません。そして、失敗したからと言って、相手に逃げ場のないくらい追い詰めることはしてはいけません。少し逃げ場を与えておく、ゆとりも大事ですよ。
もし、あなたが上司で部下の指導に悩み、部下の態度が度を過ぎてしまっている場合は、部下からの逆パワハラが考えられるケースもあります。
部下の次の成長を促す
人は、少し上のチャレンジがあると成長します。ときには、少し困難に感じることかもしれません。困ったなぁと思った時に、考え始めたり、調べたりを始めます。
そして、その課題を乗り越えたとき、達成感を味わえるのです。その充実感が、自信につながり、さらなる成長に繋がっていきます。
あまりにも難しすぎるものではなく、
少し上のものを見極めてチャレンジさせてくださいね。
部下を持ったら、先人から学ぼう
先人が部下育成のことを学びましょう。
有名なのは、松下幸之助さんですね。
松下電器産業株式会社の創始者ですね。現在のパナソニック株式会社です。「経営の神様」とも呼ばれているのですが、人材の育成を特に重要視していたといわれています。
もう一人は、山本五十六さんです。
この名言を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かず」
日本海軍で連合艦隊司令官だった方で、
今も語り継がれているくらい、ビジネスの世界でもよく引用される言葉ですね。
この言葉からも、上司はまず自分ができること、説明すること、チャレジさせること、
そして褒めること、人材の育成で重要なことはほぼ同じだと言えますね。
部下育成する上司のあなたに最後に伝えたいこと
上司になり部下の育成を始めると、思ったようにいかずに戸惑うことも多いことと思います。
スムーズに素直に聴いてくれ、成果を出してくれる部下ならいいですが、
なかなかうまくできなかった場合にも、焦らず、一つ一つ対話を通して、丁寧に教えていくようにしましょう。
そして、どうすれできるのか?うまくいななくなるのは、
どこがやりにくいと感じているのかなど、部下の話を聴いてみてください。
部下を指導しなければと思うあまりに、アドバイスと意見を押し付ける
聴けない上司が存在しています。嫌われてしまいますよ。
感情的に嫌われると、部下が思うように動いてくれなくなります。
上司はできるから上司なのです。自分のように動ける人や理解できない人もいることを受け入れましょう。そして、意見やアドバイスをするだけではなく、
毎回、部下の意見や考えをしっかりと傾聴しましょう。
そして、任せたら信じてまかせること。
そしてうまくいかなかったとしても、
そのチャレンジや過程を褒めてあげましょう。
部下は信頼されるから育つのです。