部下育成の課題
「部下育成」は、管理職になると必ず必要な仕事になります。
部下育成とは、いったい何をすればよいのかわからないと悩んでいる人も多いかもしれません。
部下育成と聞いて、どんなことが具体的に思い浮かぶでしょうか。
おそらく、以下の2つが思い浮かぶかもしれません。
1.改善点を伝える
2.仕事のやり方を教える
この2つは、一般的に上司が思い浮かぶ部下の育成ですよね。
ですが、部下育成で課題になることは、自ら考え行動できる部下を育てるということです。
そのためには上司から部下に「教える」視点の他に、
部下が自分で考え、答えを見つけるという学習する過程も体験させることを取り入れたいものです。
この自分で考えて答えを導き出すという思考パターンをつくらないと、
いつまでも、上司や周りから答えを貰えるものだ、と待っている状態を癖づけてしまいます。
いわゆる「指示待ち人間」になってしまいます。
部下は、自分で考えて行動をして成長します。時間がかかり、手間暇がかかりますが、
実は、効果的な指導をしたいと思っているならば、部下が成長するために考えされることをしましょう。
部下より、上司であるあなたは、すでに答えもわかっているし、
教えてしまったほうが早いという場面もたくさんありますよね。
でも、ここで待つ、という心のゆとりが必要なんですね。
リーダとして部下をマネジメントする、
人材育成をしていくときの、重要なポイントをご紹介しますね。
部下育成で効果のある3つの方法
部下の育成計画を立てよう
仕事では、さまざまなスケジュールや計画を立てることと思います。
その業務計画と同様に、部下の育成も計画を立ててみましょう。
次の3つの項目で計画を立てましょう!
1.時間と日程
2.なにを
3.どのくらいのレベルまで達成するか
部下と共有して、計画を文章にすることで、わかりやすくなりますね。一覧にして見える化することがコツです。そして計画をつくるときは、上司や管理職の立場で一方的に決めて命令するようにすすめるのではなく、ぜひ部下の方と話す時間を取って、合意を取りながら決めるといいですね。
向上していく流れを体験できると、
部下は育ちます。そして、
業務上で過去に成長していった他の社員たち情報や、
事例を交えながら説明すると、なお効果的です。
上司から業務でぜひ達成してほしいことを伝え、説明する。そして、部下自身が思う将来の希望や身に付けたい学びたいテーマを話してもらうと、仕事への意欲も高まります。
成長目標を共有すると、お互いのコミュニケーションも良くなります。
どんな仕事を与えるか
部下が仕事を通して成長していくのは、「仕事をして体験していくとき」です。
仕事を実際にこなしていくことで、成長していきます。任せるのがちょっと不安だな、と思いつつもサポートしながらチャレンジさせていくということが重要です。
管理職であるマネジャーが、どのような仕事を部下に与えるのか、またはどのような役割を与えるかで、成長や学びが変わっていきます。仕事の内容によっては支援する、そして実際の経験で部下は大きく成長をしていきますよ。
管理職なると、実際の業務のスピードや達成も視野に入れつつ、
部下が成長するには、どの仕事を与えて体験させればよいかという視点で、ひとつずつ上のステップを踏むように部下が身に付けることを考える必要があります。
サービス業の場合は、お客様の対応や相手の気持ちを理解するなど、好印象のマインドやスキルも部下に身に付けておくべき教育のひとつになりますね。
部下の学びと成長に合わせて接する
部下が仕事を覚えていくとき、上司は指導しながらその学びと成長をサポートしていくことが大事です。
そのとき、部下はそれぞれ、特性が違うことを頭に入れましょう。
それぞれの部下に合わせ、部下の認識の状態やどのような関り方をすればよいかを考えます。業務の習得効果を高めるには、教える(ティーチング)の視点と、考えさせる視点でバランスを整えましょう。
まずは、業務そのものを理解していなければ、いきなり自分で考えるのは難しいですよね。基本的にチームで仕事をするので、全体的な事業を大きな視点から理解できるように、上司は説明をすることも大事です。部下にどのような結果を求めるのかも説明しておきましょう。
最初に教えることは教える。そして、理解が進んできたら、「教えて答えをだしてもらう」という流れで経験させながら導いていきます。
答えをすぐに与えるのではなく、
「どうしてそうなると思う?」「どうすればうまくいくと思う?」と
問いかけをしてみてくださいね。
日頃から、部下に関心を持ちましょう。そして、それぞれに合わせた関わりをすることで、部下の指導の効果を高める結果に繋がっていきます。
こまめに、部下には、評価をしてあげることも大事です。
「ここまでは、できているね」、「今週は、ここをやってみようか」など
随時、声をかけていくと、上司に見てもらっているという安心感があります。
部下の育成の課題と効果
部下の育成での目指すゴールは、
部下が自ら考え、行動できる人材にすることです。いずれ、今部下の方も、社内でリーダーシップをとるような人材になっていくことでしょう。
部下を育成するときは、まず、業務を教える、そして考えてもらうのステップを踏みましょう。部下の意見を活用して業務に反映させると、なおやりがいを感じるものです。
それぞれに得意なことや苦手なことがありますね。
それを見極めながら、少しずつ高いレベルを体験させていきましょう。
上司は、相手の成長を見ながら、
常にチャレンジをしてもらう考え方を持ちたいものです。少しずつ経営のことも教えていきましょう。
そして、任せたら、待つ。
困ったり詰まっているなと思ったら、声をかける。
気にしてもらっているという気持ちが伝わるだけでも、
部下は安心しますよ。
もし、部下が素直ではなく、何を指導しようとしても、
困っている状況なら、逆パワハラの状態になっているかもしれません。
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