新入社員が入社するまで一苦労。そして、多額のお金と労力をかけたのに、1年もしないうちに、全員が辞めてしまった、という状況になっている会社もありますよね。若い人はストレスに弱くて続かないから、根性がないからなど、辞めていく社員の責任にするのは簡単です。

ですが、採用にもお金も時間もかかり、育てようとする前に辞めていかれるのを繰り返しているのでは、
企業の存続にもかかってきますよね。

学校を卒業したばかりで、社会に初めてでる新入社員のみなさんとどう付き合えばいいのか、どう育てればいいのか?
のコツをお伝えしますね。

新入社員が辞めたくなる原因とは

仕事場所

新入社員が次々と辞めるとき、理由は、「給料」「他にやりたいことが見つかった」などではないでしょうか?

ですが、これは、上辺の理由ですよね。
本当に辞めたくなった理由は言わないでしょう。

いろんな企業を訪れて、わたしが、過去10年ほど企業研修で講師をしていますが、
企業の社長や人事担当者など3000人ほどに会っています。

その中で、話に上がるのが、
新入社員が辞めた本当の理由は、

「社内の人間関係」が必ずと言っていいほど挙げられるのです。
 

 

新入社員が辞めないためには、上司の印象を変える

人間関係

新入社員が辞める、定着率が悪い時は、
上司の表情が態度などの、印象をまずチェックしてください。

まずは、朝です。
社内で、笑顔で上司から挨拶をしてるでしょうか?

1.上司が笑顔でいるか
2.上司から挨拶をしているか
3.上司から話しかけているか?

 

管理職研修に行くと、実に多くの40代~50代の方に、
「部下から挨拶はすべきだ」という思い込みがあるのです。

挨拶は人として基本事項です。上司も部下もありません。
上司から、新入社員に、まずは笑顔で挨拶することから始めてください。

新入社員が辞めてしまう上司の特徴

新入社員が辞める上司

1.笑顔がない
2.最後まで話を聴かない
3.上から下目線で、命令形
4.無関心
5.意見を聞こうとしない

研修先で出会った若手の社員の皆さんに、話を聴くと、
怖い表情や、冷たそうな近寄りがたい雰囲気、
イライラしている上司、

この雰囲気が漂っていると、恐怖を感じて、
近寄れない。怖くて話しかけられないと、多くの若い人が言います。

新入社員が、怖いと感じる上司や社内の雰囲気があると、
いつのまにか、ストレスを感じ、徐々に辞めたくなっていくとも言えますね。

新入社員が辞めない環境をつくる

新入社員が辞めない 

新入社員は、学校生活から社会へと新しい世界に入っていきます。年齢の違う年代といきなりごちゃまぜのクラスに入ったようなものです。

ストレスを感じますよね。

 

どんな人でも、新しい人や環境に慣れるまでには、時間もかかります。知らないうちに、精神的にも疲れがたまっていくものです。

 

慣れないことを覚えることもたくさんあり、ちゃんとしなきゃ、と真面目な新入社員ほどこそ、ストレスも多くなりがちです。休んで、気分転換をしてスッキリできる人もいますし、なかなか、何気ない一言や、上司や仕事先のお客様の怖いと感じる出来事で、心がいっぱいになってしまう人もいるでしょう。

どんな人でも心身が疲れてしまうものですが、新入社員の方には、特に気にかけてあげてほしいものです。

ただでさえ、心身ともに疲れやストレス、プレッシャーでいっぱいの時期です。
上司がニコっと笑顔になり、新人さんに話しかけてみてください。

それだけでも、また明日会社に行こうと感じるものですよ。

笑顔トレーニング!印象の良い人が実行している2種類の笑顔の法則

新入社員を1年で辞めないようにするためにすること

新入社員が辞めない企業

大卒の新入社員も、高卒の新入社員も、30%~50%以上が、3年以内に辞めるほどになっているいわれる時代です。採用にも多くの時間と費用がかかていますよね。そのコストだけがかさんで、回収せずに、退職。そしてまた採用しないといけない、という悪循環になると、企業にとって利益を上げた多くが人材採用で損失となってしまいます。

学力レベルに関係なく、現在の大卒者は、昔の高卒者と同様に、育成しないといけないと感じている企業も多くなっていると聞きます。

現在は、子どもが少なくなっているので、親もあまり厳しくしつけをすることもなくなっていますね。さらに、スマホやゲームのように、仮想世界での時間が増えてしまい、実際に人間関係の中で肌感覚で、嫌な思いや厳しい体験したことが少ないのです。それで、いきなりさまざまな価値観の人間か混在する会社に所属するのです。なじむまでに時間もかかるでしょう。

 

多くの学生は、自分の価値観や生き方が確立する前に、親や学校などの薦める進路や企業の選択をしている可能性もありますね。有名な企業に入ればいいなど、マスコミなどで目立っている企業に、集まる傾向も否めません。

どのような人生にしたいのか、どんな夢を実現したいのか、を視野に入れて入社しているのではなく、企業に勤めて、一般的な生活ができればいいなど仕事へのモチベーションがあまり感じられない傾向がありそうです。

 

実際に、一般的な生活ができればいい、ことや、普通でいいなど、
未来への夢や希望がない状態で、企業に入社してくることを前提に考えてみましょう。

すると、日々の目の前の、人間関係の良し悪しが、一番に気になることと容易に想像ができますね。

 

特に上司の顔色や話し方、日々の仕事を楽しく取り組んでいるかなど、
社風、雰囲気が、新入社員に大きな影響を与えていると言えることでしょう。

 

社員が辞めていく企業の社内の雰囲気

社員が辞める会社

社員が辞めていく企業は、暗い上司、
会話が少ない、意見が言える雰囲気ではない、

会議でも、自分を守るだけで、
意見やアイディアを自由に笑って言える雰囲気がない、

 

あなたの会社は、当てはまっていませんか?

まず、一番最初に取り組むべきことは、
上司の印象を変えることです。

 

これは、日々の社風、社内の雰囲気を作っています。

毎日何年も、そこで馴染んでしまっている人は感じなくなっていますが、
新入社員にとっては、ぎょっとするくらい、暗い、感じ悪い、上司や社内の雰囲気のことが多いものです。

 

まずは、社員同士、笑顔で話すことから始めてください。
笑顔で相手の目を見てニコッとする。

これで、お互いが上司部下関係なく、笑顔で話すのが当たり前の職場になれば、
まずは、新入社員が1年以内で次々と辞めてしまうという事態から、
脱出できるでしょう。

 

否定しないで話を聴ける雰囲気に変える

話を聴く

相手の話を聴く、当たり前にデキてそうですが、多くの企業でできていません。
特に上司になるほど、相手の話を途中で遮り、自分の意見や考え方を押し付けていることも多いものです。

ここで問題なのは、上司本人は気持ち良く、相手にわからせよう、指導しようといいことをしているつもりなのです。

それが、会議で意見がでない、
誰もアイディアを言わない、言っても取り入れたことがない、というケースに陥るのです。

 

そして、「うちの社員は誰も意見もないのか!」など不満を漏らすのです。

新入社員が辞めてしまう会社の特徴~社長の言うことを聴かない社員たち。

新入社員の定着率が悪い企業におすすめな研修

ビジネス

新入社員の定着率が悪い企業では、以下の3つの研修を取り入れてみてください。

1.印象研修(上司や管理職の笑顔や態度を良くして、社内を明るくする)
2.ファシリテーション研修(全員参加で意見が言える会議の手法)
3.メンタル・イメージトレーニング(イライラする上司や凹みやすい新人が感情をコントロールする手法)

新入社員が多く辞めていく原因は
「上司の印象が悪い」からです。社内の雰囲気は、上司や管理職の第一印象から始まる雰囲気とも言えます。

社内で、自由に活発な意見が言える、どんな意見やアイディアでも、
受け入れる、上司部下関係なく、安心して話せる雰囲気を定着させることです。

イライラしがちな上司の下で働く部下は、たまったものではありません。
日々、顔色をうかがいながらいるのでは、仕事になりません。

上司や管理職、社長、経営者は、メンタルのイメージトレーニングで、
つい、イラっとする、怒る、などの感情の上下を少なくし、
ブレないメンタルが必須です。これは、トレーニングで取得するものです。

新人さんや社内の人間関係などが原因で、うつ病になる前に、
メンタルのトレーニングを教えておけば、
発病して、休職される事態を未然に防ぐことにもつながります。

社風を変える、社内の人間関係の環境を変えていくには、
数年覚悟しての、取り組みが必要です。

わたしがコンサルティングで伺う場合は、
印象で社内の雰囲気を変え、話し方伝え方をトレーニングし、

会議で意見が活発に出る手法を定着させるために、
会議の手法を変えて行くことをします。そして、メンタルのトレーニングを入れて、
ストレス耐性を高め、イライラする上司を減らし、

新人さんは、少しのことで揺らがないメンタルの軸を創り上げていきます。

しかし、コンサルティングを入れ、研修を入れれば、
変えてくれるだろう、という意識の企業や上層部の考えですと、残念ながら変わりません。

本気で、やると決断し、

コンサルティングのサポートを入れるが、
自らが実行者で変わる!と決断しているかどうかが結果を左右しますからね。

その他に、見落としがちなのですが、
社長や経営者のメンタルの軸がいちばん重要なのです。
本来は、社長や経営者のメンタルトレーニングを実施すると、

会社全体が、一番良くなっていくものなんですよ。

メンタルを鍛える方法。特別なスキルはいらない

第一印象の法則!初対面から好印象になれば、相手の警戒心が一瞬で解ける!

新入社員が育つ会社になるためのまとめ

会話は実践

若手をどう育成しようか、の前に、上司や管理職の印象を徹底的に直せば、
新人が辞めるのが少なるので、実は、大きな節約につながるのです。

何度人材を募集しても、また短期間で辞めていくなら、
上司や管理職の育成に時間とお金をかけたほうが、良いとも言えますね。

 

でも、多くの企業の実情は、
上司や管理職の立場になって、「自分が変わる」は嫌なのです。

なので、見て見ぬふりしてしまうんですね。

ですが、人材不足で、社員がこない、辞める事態がこのまま加速すると、

貴方の会社が存続できるかの危機に繋がっているのです。
早めに、気づいて、変えた企業が生き残るかもしれませんね。

 

時代の変化の波に乗っていきましょう!