お客さまが帰った後、部下に頼む。

「ここ、片付けておいてね。」

しばらくして、テーブルを見たら、
お客様の飲んだコーヒーカップだけが片付けられていた。

打ち合わせに使った、鉛筆と消しゴムのカスがテーブルの上にそのままになっている。

「・・・ったく。なんでアイツはわからないんだ!」

「テーブルの上に使ったすべてのものを片付けて、雑巾でテーブルも拭いて、
次の人がすぐに使えるよう、きれいにしておいて。」

の意味を含んでいる「ここ片付けて。」

上司の考えがなかなか部下に伝わらない。

人によって、言葉の解釈が違うし、意味の幅も違う。

あなたにとっての「ここ」は全部の意味だったかもしれないが、
部下にとっての「ここ」は、「コーヒーカップを片付けること」だったのかもしれない。

「ひとりひとりの言葉の解釈が違う。」ということ。

過去の経験から、言葉の意味する幅や解釈が変わる。

同じく「青色」を見ていると思っているかもしれないが、
もしかすると、それぞれに見ている「青色」は、自分の見ている色とは微妙に違っているかもしれない。

言葉の意味することを確認することが大事。

こんな言葉を使う時があるかもしれない。

「目標に向かって、努力しましょう!」

ためしに、部下にきいてみよう。

○さんにとって、「努力する」とは、どんなことだと思う?

あなたが思う「努力」と部下の思っている「努力」にズレはないだろうか。

おそらく、10人に聞いたら、10通りの解釈があるということに驚くかもしれない。

部下に話が伝わらないのは当然。

なんでそんな事も わからない!

といきなり怒鳴る上司は、部下からの印象は悪い。
印象が悪い上司には、誰もついていきたくなくなってしまう。

同じ方向に意識を向けさせられるかが上司の仕事の一つなら、

言葉の意味を確認し、
お互いに同じ解釈をしているかどうかから、話をスタートさせる。

「賢い上司の印象力」を取り入れてみませんか。